創立30周年記念例会

創立30周年記念例会

甲府シティロータリークラブの本年度会長を務めております、吉澤宏治と申します。

 創立30周年記念例会の開会に当たり、僭越ながら、クラブを代表して一言ご挨拶申し上げます。
 
本日は、RI2620地区小林聰一郎ガバナーを初め、多数の来賓・ご招待者の皆様にご臨席を賜ることができました。公私ともに大変お忙しい中、
休日にもかかわらず、ご出席いただきましたこと、心よりお礼を申し上げます。

コロナ感染症の蔓延は、1月以来の第6波を既に超えたはずですが、以前とは大きく異なり、感染者数が高止まりを続けています。
感染状況の終息が全く見通せない中、実行委員会では、
本日の記念例会を本当に開催できるのか、不安を持ちつつ準備を続けてきたというのが正直なところです。
しかし、おかげさまで、日頃よりご指導・ご支援をいただいている皆様に見守られる中、当クラブは、無事に創立30周年の時を迎えることができました。
コロナ禍前のようにはいきませんが、現在の感染状況を前提にしますと、可能な限りの規模での記念例会が開催できたものと考えています。
当年度会長として、この例会のリアル開催を年度の最大行事と位置づけておりましたので、感慨も一塩でございます。

さて、当クラブは、甲府ロータリークラブにスポンサーをいただき、先代高野孫左右衛門パストガバナーを特別代表に迎え、
1992年(平成4年)5月20日、創立いたしました。創立当時、私は成人になったばかりの大学生でしたので、
当然当時の様子を知る立場にはありません。しかし、先輩方から度々聞き及ぶところでは、
若い世代の入会を促進する意味でも例会を夜間開催とする、女性会員を積極的に迎え入れるなど、近年お流行の「ジェンダー」
や「ダイバシティ」を先取りするクラブとして設立されました。

チャーターメンバーは62名(うち女性会員は7名)であり、現在、クラブに在籍するメンバーは8名です。
また、1年目から在籍する会員が5名おりますので、会員の約3割が、創立以来、クラブと共に
30年間の歩みを続けてきたことになります。

振り返りますと、この30年間、当クラブは、主に、地域の環境に関わる事業や、
地域住民に対する「地域密着の小さな奉仕」事業に注力し、活動を続けてきました。

具体的にご紹介いたしますと、環境に関連するものとしては、①カワセミの保護、②里山の保全、③学校林支援活動などを行いました。
現在、継続実施している「地域密着の奉仕」活動としては、①東日本大震災の被災者支援活動、②意義ある業績賞を受賞した暮らしのよろず相談室の実施、
③県立大学看護学生への奨学金給付、④ゴミを拾って芋煮会の実施などが挙げられます。
また、後ほどご紹介があると思いますが、クラブの継続事業に関連した30周年記念事業の目玉として、私たちは、本年4月に福島県を訪問し、
復興への努力・取組みを体験するとともに、復興支援のため義援金の贈呈を行って参りました。

これからも、当クラブは、こうした既存の事業をベースとして、奉仕活動に邁進いたします。しかし、一方で、社会のニーズは時代の流れと共に刻々と変化します。
また、ウイズコロナの時代において、従来どおりの方法で事業が実施できるのかも不透明な状況にあります。
やはり、当クラブの行う今後の事業についても、時代の変化に応じた変化が避けられないと考えています。

そこで、私は、今年度の会長テーマを「三十而立」と掲げました。人間でいえば、自らの立場を確立し、さらなる成長に向け、自立する年齢です。
当クラブも、これまで培ってきた30年間の経験や実績を基礎として、本日以降、さらなる発展に向けた第一歩を踏み出していかなければならないとの思いから選定したテーマです。

当クラブは、30年の節目を経て、本日から、新たな1年目をスタートさせます。まさに、小林ガバナーの掲げられる
「新たな時代を生きるロータリー」の1年目となります。私の任期はあとわずかですが、窪田会長エレクトが、
必ずやこの思いを引き継いでくださるものと確信しています。

本日ご出席いただいた来賓・ご招待者の皆様には、これまで同様、いえ、これまで以上に、
当クラブに対するご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、私からのご挨拶とさせていただきます。