会長挨拶

会長挨拶

皆様こんばんは。
 ロ-タリ-クラブの「親睦」という言葉についてお話します。「奉仕」と「親睦」がロータリーの 2 本柱だ、と昔から言われています。「親睦」は“Fellowship”の訳語です。“Fellowship”を英和辞典で引くと、①「仲間であること、友情、親交(親しく交わる)」②「団体、グループ、(団体の)会員資格」とあり、いずれにしても「親睦」が適訳とは言えないようです。

  ロ ー タ リ ー で は、“Fellowship” は 例 え ば“Rotary Fellowship”という言葉で使われています。これは「ロータリー親睦活動」と訳されていますが。
 ロータリーの目的が書かれてある「綱領」にも 1 箇所Fellowship が 出てきます。 第 4 項 a world fellowship of business and professional persons「事業と専門業務に携わる人の世界的親交」。公式日本語訳では「親交」と訳されていますが、“Fellowship”の元の言葉“Fellow”「フェロー」は、一般的な「奴」とか「君」とか「人」という意味から、(利害などをともにする)「仲間」、「同僚」というような意味が加わっています。
 米国大統領が就任演説などで国民に呼びかけるときは“My fellow Americans…”「わが同胞であるアメリカ人諸君」と「フェロー」を使います。

 ロータリーでも「ポール・ハリス・フェロー」などと「フェロー」 を使っています。「フェロー」とは、「理念を共有し、胸襟を開いて語り合い、共に歩むことを喜びとする仲間」である、と言ってよいと思います。
 ですから、ロータリーの「親睦」Fellowship は、単に、一緒に酒を飲んだりゴルフをしたりすることだけではなく、「(共通の理念をもった)仲間意識、仲間同士の親交、連帯、友情」といった意味に解すべきでしょう。
 例会での仲間同士の交流、奉仕の心の研鑽、そして奉仕の実践を共にすることを通じて育まれていくのが“Fellowship”です。

 本日の懇親会も、そうした“Fellowship”を育む場となれば幸いです。
簡単ですが。本日の会長挨拶とさせていただきます