地区ロータリー財団セミナー参加報告

地区ロータリー財団セミナー参加報告

 古屋 容子

 7月27日 静岡県にて実施された“ 2019年度ロータリー財団セミナー” のご報告を致します。
当日ロータリー財団活動全般について、各担当委員長よりお話がございました。その中から3点をピックアップしてお話させて頂きます。

 まず1点目はポリオプラスについてです。ロータリーは30年以上、ポリオを地球上からなくす活動を継続しています。今、世界ポリオ撲滅推進活動の構成組織では“ 根絶” の言葉を使い活動をしています。ロータリーでも時代の変化に合わせて、7 月1 日より「撲滅」から「根絶」に変えて、一層の活動を展開していきます。現在、ポリオ症例数は2016 年から2018 年まで40件未満を推移しています。ただ、ポリオ常在国であるパキスタン、アフガニスタンの内戦が続き、国際協力隊の介入が難しい現状があります。た2018 年には野生型ポリオウィルスの発症報告もありました。「ポリオのない世界」を実現する為にロータリアンが出来る事を、今一度考えようと言う事で、ポリオプラス小委員会から、ロータリーカードを作成・利用した、ポリオ根絶支援の紹介がありました。すでにお持ちの方もいらっしゃるオリコロータリーカード、ダイナースクラブコーポレイトカードです。2社がそれぞれ3タイプのロータリーカードがありますが、なかでもオリコ スタンダートタイプがお勧めとのことでした。こちらは、年会費無料、有効期限は3年間未使用で失効、対象はロータリアン個人、財団への還元率は0.3% です。月2万円カードを利用した場合、60 円がロータリー財団へ還元されます。60 円は一人の子供を生涯ポリオから守られるワクチンの金額に相当します。是非、カードを作成して、ポリオ根絶の支援をお願い致します。

 2点目はグローバル補助金についてです。海外のクラブや地区との共同で、プロジェクトごとにロータリー財団が直接審査・認可し、補助金を授与致します。現在実施中の案件は6件ございます。プロジェクト対象地区はクロアチア、フィリピン、ネパール、ブラジル、スリランカが2件。内容は水と衛生に関する補助金が2件、疾病予防が4件です。これとは別件で、2620 地区において補助金検討事案説明が口頭にてございました。プロジェクト対象地区はアフリカ、内容は母子の健康について(エイズ検査に関する支援)です。詳細は後日説明があると思いますが、ご検討を宜しくお願い致します。

 3点目はロータリー平和フェローシップについてです。ロータリー平和センターで学ぶ為の奨学金ですが、グローバル補助金奨学金と大きく違う点は2年間の活動費用全般をフェローする点です。卒業生の多くは、各国政府、NGO、国連や世界銀行などの国際機関に就職、または法律関係や教育分野でキャリアを磨いています。世界で1年に100 名、日本では平均2名と言われる狭き門ですが、ポリオが収束した後のロータリー活動において、最も重要なコアプログラムになると言われています。申請資格、申請方法など、ご不明な点は、地区ロータリー財団委員会でお問合せ下さい。以上3点を抜粋しご報告させて頂きました。