幹事卓話

幹事卓話

 今回は事業の事例と共に補助金の卓話をしたいと思います。皆さんは経営者ですので意味がわかると思いますが、今一度確認も含めて聞いていただければと思います。

 山梨ですのでほうとう屋さんを事例にしたいと思います。

 ある方がほうとう屋として開業しました。

 自分の貯金から250万を資本金として出し、仕事で使うための軽貨物を100万円、小麦粉とかぼちゃを100万円を購入し、従業員を一人雇いました。

 その後小麦粉、かぼちゃ 50 万円分でほうとうを作り、団体客に 100 万円でペイペイ払いで販売しました。

 材料が減りましたので小麦粉とかぼちゃを現金 30万円分購入し、数日後に従業員に対し給料を 40 万円分を現金で払いました。

 一見すると順調な滑り出しですが従業員の給料を支払うと手持ち現金がショート(20 万円)してしまい、本来なら倒産となります。

 そうならない為には資金調達が必須になります。①デット・ファイナンス(返済義務ありの資金の借入)②エクイティ・ファイナンス(株主資本・投資を受ける)③アセット・ファイナンス(資産の現金化・資産の売却等)

 上記 3 点が基礎的な資金調達方法になります。

 この 3 点を使う事で貸借対照表の現預金部分を厚くし健全な経営を行うことが出来ます。

 しかし、現預金に変換できるものと、できないものがありますので注意してください。

 今回の支援金、補助金は返済義務がないのでエクイティ・ファイナンスの部類に入ります。上手く活用すれば事業活動にプラスされます。

 しかし、事業者が先に支払ったり、申請に一定の要件があったりと手間がかかる部分があります。

 現在の支援策として 10 以上ありますが補正予算が決まっていなかったりと未定な部分も一定数あります。

 補助金は予算が無くなり次第終了だったり、早めに応募することにより有利になる事もありますので気になる事があればご連絡下さい。