ゲスト卓話

ゲスト卓話

公益財団法人やまなし産業支援機構 勝村 孝輝

 補助金とは国や自治体の政策目標(目指すべき姿)に合わせて、さまざまな分野で募集されており、事業者の取り組みをサポートするために資金の一部を給付するものです。商工中金が公表する「中小企業の設備投資における補助金の活用」によると、設備投資を実施した企業のうち補助金を利用した企業の割合は2021 年度が31.7%、2022 年度が44.3%で、設備投資に補助金を活用する中小企業は増えており、補助金は中小企業における資金調達の一手段になっています。

 今年も、成長分野に参入する際に活用できる「事業再構築補助金」、省エネ対策・二酸化炭素排出量削減対策や再生可能エネルギー発電設備導入等に活用できる補助金、観光関連産業の活性化に活用できる補助金、等が予算措置されていますので活用をご検討ください。

 ただし、補助金を活用する際に注意すべき事項がいくつかありますので、ご留意ください。①補助金は審査があるので「申請したら必ずもらえる」というものではない(国や自治体の政策目標に合致していないと採択になりません)、②補助対象とする事業・設備投資は、補助金のルールに則って進めなければならない(公募要領等をご確認ください)、③収益納付が定められている補助金は、補助対象事業から得た利益の一部を納付しなければならない(特に経済産業省の補助金は、投資のイメージに近くなっています)。

 最後に、山梨県よろず支援拠点においても補助金活用に係るサポートをしておりますので、お気軽にご相談ください。