会長挨拶

会長挨拶

 春もすっかり進み、新緑のまぶしい季節となりました。こうした時期は、気持ちも前向きになる一方で、「やることも増えて少し落ち着かない」というのが、経営者の本音ではないでしょうか。私自身も、スケジュール帳を見るたびに、修行が足りないなと感じております。

 本日ご来訪いただいております恵林寺は、武田信玄公の菩提寺として広く知られ、臨済宗妙心寺派の名刹でございます。
戦国の世を生き抜いた武将も、最後はこの地で心を静めたと思うと、「どれほど忙しくても、立ち止まる時間は必要だ」と教えられる気がいたします。

 織田軍の焼き討ちの際に発せられた「心頭滅却すれば火もまた涼し」という言葉で知られる快川紹喜禅師の逸話であり、現代においても心の在り方を示す深い教えとして語り継がれております。このような歴史と精神文化を今に伝える恵林寺のご住職である古川老大師様より、本日は貴重なお話を頂戴できることは、私たちにとって大変意義深い機会でございます。

 ロータリーにおいても、「奉仕の理想」を掲げる中で、自己を見つめ、他者を思いやる心は極めて重要です。禅の教えに通じる“自分自身と向き合う姿勢”は、まさに現代の経営や組織運営においても必要不可欠な視点であると感じております。特に変化の激しい時代においては、外に答えを求めるだけでなく、内面を整えることが、確かな判断力と人間力につながるのではないでしょうか。

 本日の卓話が、皆様とって、日々の活動や人生に新たな気づきをもたらす時間となることを心より期待申し上げます。