会長挨拶
今、アメリカとイランを巡る緊張の高まりが報じられています。国際情勢が不安定な今だからこそ、平和を願い、行動するロータリーの使命を胸に、本日の例会を大切にしたいと存知ます。
さて、ロータリーの3月の月間テーマは「水と衛生月間」です。これは、世界中の人々が安全な水と適切な衛生環境を得られるよう取り組む、極めて重要な分野です。国際ロータリーは、世界最大級の民間財団の一つであるロータリー財団を通じて、水関連のグローバル補助金プロジェクトを数多く支援してきました。安全な井戸の設置や衛生教育は、単に生活を便利にするだけでなく、感染症予防、さらには地域経済の発展にもつながると報告されています。
水は命を支える基盤であり、衛生は人の尊厳を守るものです。私たちが当たり前のように使っている水も、世界では今なお多くの人が苦労して手にしています。私はこのテーマを、「目に見えない基盤を整える」という視点で捉えたいと思います。水と衛生は社会のインフラです。そして、本日の「ビジネスマナー」の卓話もまた、社会や組織を支える“見えにくいインフラ”ではないでしょうか。
マナーは形式ではありません。相手への敬意を形にする行為です。例えば、
・挨拶を自ら先に行う
・相手の立場に配慮した言葉遣いをする
これらは決して派手ではありませんが、信頼を生み出す土台になります。企業経営の現場でも、技術や戦略以上に「信頼」が取引を継続させる力になります。ISO 品質マネジメントでも、顧客満足の根底にあるのは一貫した誠実な対応です。つまり、マナーは単なる礼儀ではなく、組織の品質そのものを支える力なのです。
ロータリーの四つのテストの第一は「真実かどうか」。そして第二は「みんなに公平か」。これは、ビジネスマナーの本質とも重なります。
水が清らかであることが人の健康を守るように、言葉や態度が清らかであることは、人間関係の健全さを守ります。3月の水と衛生月間にあたり、私たちも自らの「行動の清らかさ」を改めて見つめ直す機会にしたいと思います。
本日のビジネスマナーの卓話が、単なる知識の習得ではなく、「信頼を築く力」を磨く時間となることを期待しております。
水が大地を潤すように、私たち一人ひとりの行動が、地域社会を潤していきましょう。