ガバナー補佐卓話
地区及び山梨第2グループの状況報告・事業報告並びに本会への講評
山梨第2グループガバナー補佐 鈴木 信行様
まず、合同奉仕事業は、2回に分けて行われました。1月12日に行われたのは、「お正月を遊ぼう」という事業です。今の子どもたちに伝統的なお正月の遊び、羽根つき、めんこ、福笑いなど、さまざまな遊びを体験してもらいました。皆さんにご協力をいただいたことで約70人が参加し、とても充実したものになりました。甲府駅北口のよっちゃばれ広場のバラを育てているのは、バラを愛する人たちが作った「ラブアンドローズの会」という同好会です。今回は、2月1日に、皆さんにご協力をいただいて、45人から50人ほどの方に土の入替えをしたり、肥料をやったりの作業を行っていただきました。
インターシティミーティングについてですが、我が国の出生数は、かつての3分の1ほどにまで減りました。それだけ少なくなった子どもたちの育ちが、とても危うくなっています。不登校やいじめ、自殺など、深刻な状況が続いており、過去最多を更新するものもあります。こうした状況を背景として、こども家庭庁ができました。講演では、元内閣官房こども家庭庁設立準備室審議官の長田浩志さんという官僚をお呼びしました。長田氏は、子どもを取り巻く危機的な状況を明らかにし、今なぜ子ども家庭庁が設立されたかお話をされました。それで、日本の子どもたちの状況を改めて認識することができたわけです。
2人目の講演者は、京都大学大学院教授の明和政子さんという科学者でした。チンパンジーと人との比較を通して人の特性を明らかにする研究を行っています。まず、AI環境が子どもたちに及ぼす影響について危惧しているお話がありました。就学前までは体を使った遊びをすることが大切である、それがその後の人生を方向づけるものであり、創造性や感性、道徳心といった、AIが最も苦手とする能力を育むというお話でした。チンパンジーの子どもは大人になって独り立ちするまでに6年から7年かかり、その間、母親が一人で育てるそうです。また、育てている間は次の子どもが生まれないそうです。一方、人の赤ちゃんは何にもできない状態で生まれて、20年も22年もかかって成長します。そして、年子も珍しくないですね。近代社会になってから、子どもは親が育てるのが当たり前と思われるようになりました。でも、成長するまで長い年月が必要で毎年子どもが生まれるのが人の本来の特性だとすれば、一人で育てられるわけがありません。ですから、大家族や地域社会で子どもを育てて進化してきた生物が人だということです。親だけが育てるというのは、実は人の本来の姿ではない。そして、人の赤ちゃんは、常に世話をしてくれる特定の誰かを必要としています。身体的な触れ合いを通して形成されるアタッチメント、これを社会的な絆といいますが、これが生涯にわたるウェルビーイングに繋がることを説明してくださいました。子どもや子育てを取り巻く現状を理解し、温かなまなざしを向けて、子育てと両立できる雇用環境や職場風土を整えて必要な経済的な支援を行うことを考え実践してほしいというお話しでした。
私たち一人ひとりができる寄付や奉仕は本当に小さいものです。でも、それが、グループ、地区、日本全体、RI 、ロータリー財団となると大きな成果を生むことができます。ロータリークラブは、今、ますます必要とされているように感じます。
甲府シティロータリークラブには素晴らしいメンバーが揃っていますし、例会も活性化されていて魅力的なクラブだと思います。ぜひ山梨第2グループ、さらには地区を引っ張るロータリークラブとして頑張っていただけたらと心から期待しています。