会長挨拶

会長挨拶

 1 月は「職業奉仕月間」です。ロータリーにおける職業奉仕とは、「それぞれが自らの職業を通じて社会に貢献すること」と定義されています。つまり、特別なことをするのではなく、日々の仕事を誠実に、正しく、そして社会のために行うことそのものが奉仕である、という考え方です。

 ロータリーの四つのテストの最初に「真実かどうか」という問いがあります。これは、職業奉仕の原点をよく表している言葉だと存知ます。短期的な利益だけを追うのではなく、「それは本当に正しいのか」「お客様や取引先、そして社会のためになるのか」こうした問いを自分自身に投げかけながら仕事をする姿勢こそが、ロータリアンに求められているのだと思います。

 私自身、会社経営に携わる中で、強く感じていることがあります。それは、信用は一朝一夕では築けないが、失うのは一瞬だということです。だからこそ、目の前の仕事を丁寧に行い、約束を守り、当たり前のことを当たり前に続ける。この積み重ねこそが、結果として社会への貢献になり、職業奉仕そのものになるのだと感じています。

 ここ甲府の地にも、長年にわたり地域に根ざし、黙々と仕事を続けてこられた企業や事業者の方々が数多くいらっしゃいます。そうした一社一社、一人ひとりの働きが、この地域の暮らしと経済を支えてきました。私たちロータリアンは、まさにその先頭に立って、「仕事を通じて社会に貢献する姿」を示していく存在でありたいと思います。

 また、職業奉仕は「自分の会社や自分の仕事」だけに向けられるものではありません。若い世代に仕事の意義を伝えること、地域の人たちに働くことの誇りを示すことも立派な職業奉仕です。私たちの背中を見て、「働くことは尊いことだ」と感じてもらえる社会をつくることも、ロータリーの大切な役割ではないでしょうか。

 2026 年は、社会も経済も、依然として変化のスピードが速い時代が続いています。こういう時代だからこそ、職業奉仕の原点に、もう一度立ち返る一年にしたいと思っています。

 それぞれの持ち場で、それぞれの仕事を通じて、「この人に頼んでよかった」「この会社と取引してよかった」そう言っていただける仕事を積み重ねる。その延長線上に、地域から信頼され、必要とされるロータリークラブの姿があるのだと思います。

 結びに、今年一年が、会員の皆さまにとって、仕事の面でも、ロータリー活動の面でも、実り多い一年になることを祈念いたしまして、年頭にあたっての会長挨拶とさせていただきます。