東日本大震災・山梨県内避難者と支援者を結ぶ会 卓話
折笠 浩二
交流会も今年で 16 回目を開催することになりました。今日は福島県庁からお二方、熊耳(くまがみ)様と平沢様が見えておられます。
今年はお米が高かったですが、ご参加してくれたご家族には、10㎏、不参加の方には 5㎏を配布予定です。
現在の避難者数は令和 7 年 8 月 1 日時点では、全国で 23987 人うち県外避難者 19336 人、福島県内避難者は4646 人、避難先不明者は 5 人です。
では、山梨県と言いますと 377 人方が避難されております。避難指示区域の解除が進むにつれて避難者は減少しましたが、未だ多くの方が震災時に居住していた場所へ戻れない状態が続いています。
原子力災害により福島第一原発周辺は避難指示区域に指定され、居住していた方は県内外への避難を余儀なくされました。自主的に県内外へ避難された方もいます。さらに、全国平均よりも高い水準で高齢化が進行しています。
しかし、女性人口の減少によって震災以降、合計特殊出生率は低下していましたが、震災前の水準に回復するなど明るい兆しも見られます。
原子力発電所は、今は廃炉に向けて作業が進められています。廃炉とは、原子力発電所の運転を停止して、解体し今は主に 4 つの作業に分けて進められていて、全て終わるまでには、30 年から 40 年はかかる見込みです。廃炉作業の内容は、使用済み燃料プールからの燃料取り出し、燃料デブリの取り出し汚染水対策、放射性廃棄物処理の対策が必要となっております。
それでは、食べ物はどうかと言いますと、福島県は美味しい食べ物がたくさんあります。でも、原子力発電所の事故の影響で、福島県産のももやお米などの農産物の価格が下がってしまい今でも全国価格との差が回復していない品目があり、安い価格でしか売れないと農家の人は困っている状態です。
また、震災後はたくさんの国と地域で福島県の食べ物の輸入をストップしたため、農産物の輸出量は減ってしまいましたが、しっかりと検査をして、安全なことや美味しさを PR してきたことで、今では輸出量は増えています。
福島県の観光はと言いますと、コロナ過以降は、観光客や教育旅行の人数が再び回復してきています。
皆さん、福島イノベーション・コースト構想はご存知でしょうか?これは、震災と原子力発電所の事故で大きく傷ついてしまった浜通り地区の沿岸部の産業を回復することを目指す国家プロジェクト事業です。新しい技術や発想を生み出しながら、6 つの分野で最先端の取り組みが進められています。6 つの分野とは、廃炉、ロボット・ドローンエネルギー、環境リサイクル、農林水産業、医療関連産業の支援、航空宇宙産業の育成といったことです。
福島県も復興へ向けて国と一緒に皆さんが安心して生活出来る場の再生に取り組んでいます。未来の子供たちが安心・安全として生活が出来るように願いまして簡単ではございますが、私のご挨拶とさせていただきます。