会長挨拶

会長挨拶

井上 清美

 本日は、茶道の普及に努める「淡交会」の皆様、ご来訪頂きありがとうございます。

 私は、40 年前、友人の花嫁修業にお付き合いし、一年間、茶道を学びましたが、残念ながら今、何も覚えていません。太田幹事、仙澤会員のおかげで 40 年ぶりの機会をとてもありがたく思っております。

 茶道は、茶碗を両手でいただく所作ひとつにも「相手を敬う心」が込められています。静かに一礼し、茶をいただく流れの中で、私たちは自然と謙虚さや調和の大切さを学びます。

 茶道の普及に努める「淡交会」は、「和敬清寂」の精神を大切にしており、これはロータリーの「四つのテスト」にも通じるものだと感じます。互いを敬い、清らかな心で交わることは、まさにロータリアンの実践すべき姿勢です。

 また、裏千家の前家元 15 代汎叟宗室・千玄室大宗匠は、先月 8 月14 日にご逝去され、享年は 102 歳でした。ロータリアンとしても広く平和と国際理解の活動に尽力されました。

 私が雑誌紹介を担当した、ロータリーの友に掲載されていて、特攻隊員であった千玄室大宗匠は「戦争の悲惨さを胸に、茶を通じて平和を広げる」活動に心血を注がれました。茶道を通じて「一碗から平和を」という理念を説かれたことは、私たちの奉仕活動に大きな示唆を与えてくれました。

 今日ここに集う私たちも、日々の例会を通じて学び合い、地域と世界に調和と平和を広げる存在でありたいと願っております。

 本日は、「淡交会」の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。