会長挨拶

会長挨拶

 今年も早いもので6月に入り、約半年が過ぎようとしています。いよいよ当年度最後の1か月となりました。
 30周年記念例会を終え、ちょっと気が抜けてしまったというのが正直なところですが、もう一度気を引き締め直し、最後まで会長職を楽しみたいと思います。会員の皆様には、引き続きのご協力をよろしくお願いいたします。
 さて、本日は、執行部担当の例会です。社会福祉法人山梨立正光生園の理事長をお務めの加賀美尤祥様をお招きし、卓話をいただくこととしました。
 山梨立正光生園は、保育園、児童養護施設、母子生活支援施設を運営されるなど、児童福祉分野での取組みを中心に活動を行っている法人です。
 社会福祉法人というと、活動内容が抽象的には分かるけど、詳しい内容までは分からないという会員が多いのではないでしょうか。私自身は、職業柄、児童福祉の分野には関わる機会がありますので、お名前は以前からよくうかがっていたのですが、具体的な知識としては、あまり変わりません。
 それでも最近、社会福祉法人について勉強する機会がありました。そこで、その際に学んだ知識をちょっとだけお話ししたいと思います。
 日本の社会福祉事業の起源は、食料支援が必要な貧困に苦しむ人や孤児などを支援するため、お寺などに地域住民が食料を提供するという、現在のフードバンク的な共助、互助の事業にあるそうです。そして、その後、全国各地の慈善事業家や篤志家が、私財をつぎ込んで、孤児や障害者などを受け入れ、近所の農家から寄附された食料品、自分の農地でとれた野菜、子どもたちが飼育した家畜などで恵まれない方々を保護するようになったのが社会福祉法人の始まりであるとうかがいました。
 また、この時に初めて知ったのは、社会福祉事業は本来自治体が全て公費を支出して行わなければならない事業であり、これを民間の社会福祉事業者へ委託しているという点です。社会福祉法人の存在なくして、本来政府や自治体が行うべき国民・市民の救済は実現できないということに驚かされました。
 ロータリーの特別月間に、母子の健康月間がある通り、児童やその親への支援は、ロータリークラブが特に重点を置く活動分野です。政府や自治体からの委託を受けているわけではありませんが、活動目標は社会福祉法人と同じ方向を向いています。
 そこで、本日は、山梨立正光生園の活動をぜひ皆さんに知ってもらいたいと考え、卓話をお願いしたところです。加賀美理事長様、本日はよろしくお願いいたします。興味深いお話をおうかがいすることができるものと確信しておりますので、会員一同、しっかり卓話を拝聴させていただきます。
 話は変わりますが、本日も、窪田会長エレクトのご紹介で、藤野宙志様を、例会体験のためにお迎えすることができました。当クラブは、会員同士の仲の良さと、組織の風通しの良さが特徴であり、先日30周年を迎えたクラブです。1回の例会では、なかなか実感するのは難しいと思いますが、藤野様には、クラブの雰囲気を体験いただき、入会を前向きに検討いただけることを期待しています。
 以上、本日の会長挨拶といたします。