会長あいさつ


2021~2022年度テーマ
「三十而立」
甲府シティロータリークラブ
第30代会長       
吉 澤 宏 治

 当クラブは、本年度、創立30周年のときを迎えます。人間でいえば「三十而立」。自らの立場を確立し、さらなる成長に向け、自立する年齢です。
 当クラブも、これまで培ってきた30年間の経験や実績を基礎として、さらなる発展に向けて第一歩を踏み出す時期に来たといえます。将来にわたって当クラブが意義ある存在としてあり続けるためには、これまで以上にクラブの一体感を高め、会員参加を促し、地域社会から求められる存在になっていく必要があります。
 そこで、私は本年度のクラブのテーマを「三十而立」と決定しました。

 いうまでもなく、ロータリークラブの目的は「奉仕」です。この共通の目的のために、会員は労を惜しまず集っています。年齢も職種も様々な会員をつなぐ唯一のものは「奉仕」だといっても過言ではありません。
 そのため、「三十而立」を迎えた当クラブとしては、将来に亘ってクラブの幹となるような奉仕事業を持つことが必要だと考えています。こうした事業を持つことができれば、クラブの目標が明確となり、会員の共通理解が生まれ、参加の促進が期待できます。また、事業が地域社会に認知され不可欠のものとして受け入れられることで、当クラブ自体が社会に必須の存在となることにもつながります。
 今年度中に、このような事業を決定し実施することは難しいと思いますが、第一歩としての検討を会員の皆様と共に開始したいと思います。これが、本年度の会長をお任せいただいた私にとって最大の責務だと考えています。

 とはいえ、やみくもに新たな事業を探したいと申しているのではありません。
 創立以来、当クラブは様々な奉仕事業を行ってきました。現在、継続事業となっているのは、主に、①暮らしのよろず相談室、②東日本大震災の被災者支援、③県立大学学生への奨学金給付などです。過去には、カワセミの保護、里山の保全、学校林支援活動など地域の環境に関わる事業を行っています。これらの事業が第一選択となります。
 ただ、社会のニーズは時代の流れと共に刻々と変化しています。また、いまだコロナ感染症の収束状況が見通せない中、例年どおりの方法での事業の実施は不透明な状況にあります。やはり時代の変化に応じた変化は避けられません。RI第2620地区2021-2022年度小林聰一郎ガバナーは「新たな時代を生きるロータリー」とのテーマを掲げられていますが、このテーマにも沿うものと考えられます。
 したがって、これまでのクラブの歩みを振り返り、過去・現在の事業の在り方を検証する必要があります。継続事業については、費用対効果を常に検証し、将来の事業の継続の可否や、継続する場合の事業の実施方法を検討したいと思います。そして、仮に、何らかの事業を継続しないとの判断に至った場合には、過去に行った事業の再開の余地も残しつつ、新たな奉仕事業の創設を検討していきたいと思います。

 一方で、決定した奉仕事業を充実させ、継続していくには、クラブの人的資源の拡充が欠かせません。そのためには、1人でも多く、会員の純増を図る必要があります。

 しかし、やみくもに新会員を勧誘し、目先の純増という結果だけを目指すことには個人的に違和感を覚えます。中長期的に考えた場合、様々な意味で当クラブに興味を持ってくれる会員でなければ、クラブに長らく所属することは期待できないからです。
 当クラブに興味持つ方を仲間として迎え入れるため、今年度の新会員の勧誘については、体験例会の実施を中心に据えたいと考えています。むしろ、会員増強は、現在クラブに所属している同志の退会を防止していくことに注力すべきだと思います。
 その意味でも、今年度はできるだけ例会を開催したいと考えています。例会に参加しないことが常態化すれば、会員相互のつながりが薄くなることもあり、退会者が増加する可能性が否定できないからです。もちろん、感染症対策として例会場での参加を躊躇される会員への配慮は必須ですので、オンラインを併用した例会を実施していくことと致します。
 また、私たちがクラブに在籍できているのは、家族の理解があってこそだと個人的には考えています。ロータリアンであり続けることに反対されないことを普通のことと考えず、これを許容してくれる家族に感謝の気持ちを持つ必要があります。そのため、コロナ禍においてどれほど実現できるかは分かりませんが、親睦活動の際には、家族の参加を積極的に推進していきたいと考えています。そして、会員が家族に「奉仕する」といった親睦活動の企画にできれば最良だと思います。

 結びとなりますが、2021-2022年度RI会長に就任されたシェカール・メータ氏は、年度のテーマを「奉仕しよう みんなの人生を豊かにするために」と決定されました。
 ロータリーにおける「奉仕」については、様々な理解の仕方があり、また時代と共に変遷があることも事実です。しかし、少なくとも本年度会長が想定する「奉仕」は、クラブ組織としての奉仕活動を指していると理解して良いと思います。このことは、「ロータリー奉仕デー」(他のロータリークラブやインターアクトと協働して実施する奉仕活動)の実施が各クラブに要請されていることからも明らかになります。
 会長は、テーマ講演にあたり、「奉仕とは、自分がこの地上に占める空間に対して支払う家賃である」と述べられました。私は、この発言に強い共感を覚えました。会員の皆様と一緒に、この思いを実現していきたいと思います。
 不出来な会長だとは思いますが、可能な限り努力いたします。ぜひ、今年1年間、会員の皆様のご協力をお願い申し上げます。